「俺、思うに……」って感じ

「テーマが何」って感じよりも、普段の生活の中で私の思うことを思うままに書こうかと思っております。

違った考え方を持つコツを教えます

これは私が高校生の時に実際に言われた質問なんですけど。

 

私はそれなりに強豪の部活動をしていまして。

まぁ人数の集まるところにはそれなりに人間の問題も集まるんですよ。

仕事でいう人事的な問題ももちろん大なり小なりありまして。

 

そこで私が取りまとめていたパートの中にやんちゃな子がいました。

 

 私にとっての気づきになった「後輩」の存在

なんやかんやあってその子を辞めさせるかどうか。

つまりは仕事でいう解雇するかどうかですね。

これを話し合いで決めることになったんですよ。

 

そこで私が最初に言ったのがですね、

 

 

 

「友人としてはもちろん最後まで一緒にやりたい。

だがこのパートをまとめるリーダーとしてはみんなの不満や

人数が欠けるなら早めに辞めてもらうのがいいということもわかる。

だからみんなの意見を聞いたい。」

 

 

こういったんですよ。

話し合いの内容や結果は今回は問題ではないんですけどね。終わったことですし。

 

問題はこの後です。

 

 

その日の部活が終わって帰ろうとしたとき。

話し合いに参加していた一人の後輩から声をかけられて、その子はこんな質問をしました。

 

「お疲れ様です。

なんで先輩は、そんないろんな立場からの意見を同時に考えられるんですか?

自分の意見に引っ張られずにリーダーとしての決断を別の意見として持てるんですか?」

 

 

要は、一個人としての自分、そして自分が任されているリーダーとしての自分

この二つの意見が、なぜどちらかの意志に引っ張られることなく

自分の中にあたかも二つ人格があるかのように

並行して考えることができるのか。

 

正直に言えば。

この時まで私はそんなこと少しも意識していませんでした。

この時から私はなぜ自分がこれができるのかを考え始めたんですよ。

 

コツは二つあります。

 

 

役割優先順位です。

 

 「役割」と「優先順位」を意識すると答えはおのずと「限られてくる」

先ほどを例にしてみてみましょう。

一個人としての私。

まぁこの場合私自身のことでもいいのですが、わかりやすく、

「部員である私」としましょう。

 

部員である私の役割は

  1. 仲間との協力
  2. 自分の技術の向上

になるわけです。今回の例でいうと、役割を果たすべきは2番になります。

では、2番を遂行し、なおかつ1番を同時に満たすには。

仲間を説得してもう一度協力関係を築く。ですよね?

となると「部員である私」の意見は「もう一度一緒にやりたい」になるんですよ。

 

では次に「リーダーである私」の役割。

 

もちろんリーダーですから、自分のことよりも周辺。

部活動としての統率が主になってきます。

 

  1. 担当範囲のメンバーのモチベーション管理
  2. 同範囲の技術管理

この二つだったとしましょう。

今回の件に関しては、主に1の範囲になります。

ではこれを解消するためにどのような行動をとればいいのか。

仮に話し合いで解決するとしましょう。

 

「いやー確かにまずかったけど。みんなもこう言ってるし戻ってきてよ」

これで戻ってくると、さぼりが伝染します。

 

「あ!適当にやっててもちょっと怒られるだけで、別に普通に戻れるんだ!」

これでは示しがつきません。

当時150人以上の部員がいた部活ですから、半分がそう思って

その半分が似たようにさぼり始めたら。

部活は半壊してしまいます。

 

大きい「組織」として「ペナルティ(秩序)」は時として必要

穏便に済ませるだけでは足りなかったんです。

ペナルティを明確に設けないと、似たようなことが発生してしまう恐れがあったのです。

当時やんちゃだった彼は、部活動に来ない。遊んでいる。

来ても適当に済ませている。つまりは、技術管理の点からも問題を抱えていました。

 

そこで出た結論が、「退部させ、がんを取り除こう」というわけです。

 

さぼり続けてしまうと明確な退部というペナルティが課せられ、

技術的平均値を下げている存在がいなくなれば技術力の平均も上がって

リーダーとしては、万々歳です。

 

もちろんこれは本人の同意とは関係ない単なる「意見」ですので、

この後これが採用されるかどうかは別の問題です。

 

ですが、二つの側面を持った私が出せる意見はこの二つでした。

 

 

整理すれば、役割に対して当たり前の意見だけを述べているだけです。

 

ですが、整理せずに頭の中だけでうわぁーっと考えているだけでは

この二つの考え方が混同し、自分の果たすべき役割。責任といってもいいですね。

これに対して正しい判断が下せなくなってしまうケースがどうやらあるみたいです。

 

 

役割と優先順位です。

この二つがしっかり頭にないと、あなたは選択を誤ります。

 

違う側面から見れば自分の選択は果たしてどうか?

ほんとに今考えているこれがベストな考えなのか?

 

見方を変えれば

違った世界、意見。

ひいては、違った接し方や違った必要性なんかも

いろんなことが浮き彫りになるかもしれませんよ。