「俺、思うに……」って感じ

「テーマが何」って感じよりも、普段の生活の中で私の思うことを思うままに書こうかと思っております。

アニメの名言から見る考え方①

皆さんどうも。

 

新しいシリーズ(?)としまして、

 

「アニメの名言から見る、考え方を考える」

といったシリーズになります。

 

 

 

今回のセリフはこちら

 

 

「正しさなんて最初からない。

       あるのは正しさじゃなくて、都合さ。」

                                        化物語    忍野メメ

 

 

こちらですね。

 

このセリフの登場シーンをざっくり解説すると、

家庭の恵まれない少女が怪異(妖怪のようなもの)になってしまい、

父親から話を聞いたところ有益な話は聞けなかったが、

父親が娘の顔を叩いた際に、「女の子の顔を叩いちゃダメだよ 」と娘自ら注意した。

というストーリーが聞けた。

 

それに対し忍野メメは「正しすぎて気持ち悪い」とコメントを残すが、

話している相手である阿良々木暦(このアニメの主人公)はお前は父親の味方かと問う。

 

それに対する忍野メメの返し。

 

「味方なんかしないさ。それぞれの見方があり、それぞれが正しい。そして第三者にはどちらが正しいかの判断はできない。

 

いや、ただしさなんか最初からない。

あるのは正しさではなく、都合さ。」

 

 

 

といったシーンでの登場セリフですね。

ちなみにこの考え方に関するセリフは

この後の物語とはあんまり関係ありませんw

 

 

見方による「正義」

例えばここにリンゴがひとつある。

これを挟んであなたと、恵まれない国の子供がひとりいる。

そして聴衆がそれを取り巻いている。

 

あなたは三日三晩何も食べられず空腹だ。

しかしりんごの向こうの子供は、今は満腹だ。普段は食えなくても今は満足している。

 

さぁこのりんごはどちらが食べるべきか。

 

あなたの正義は、

「例え相手が誰でも、自分が空腹で相手が満腹なら、食料を得るべきは自分だ。」

これは正しい。

 

しかし相手の正義は

「あなたは普段から恵まれた環境にいる。

    今回しかチャンスのない私にくれてもいいじゃないか。」

 

こちらも正義だ。

 

聴衆は割れるだろう。割れるということは意見の決定ができないということだ。

 

つまり、どちらが正しいかを決めたいなら、

 

「どちらの味方になるか」を決めないと決まらない。

 

どちらの肩を持つか。もっと簡単に言えば

「どちらの人間が正しいか」を、

議論する前から決めていないと決められない。

 

正しさとは「人」に由来する物

つまり前述したことを踏まえると、

この話の最も怖いところは

 

「正義は誰が言うかで既に決まっている」事。

 

自分が支持する人間が言うんだから「正しいに決まっている」

自分の人事権を握ってる人間だから「正しいことにしておく」

こういっておいた方が私の立場が良くなるから「こちらの言っていることを正しいと支持する」

 

人間は怖いもので、「利益を追える」方向を正しいと思うらしいんですよね。

 

つまり、「都合のいい方を正しいと思う」。

思いたくなる。見たいですね。

 

 

でもなにか議論になっている時は、

つまりは相手にとってそれは「都合が悪い」わけです。

 

振り返るべきは「何の都合」か

そして、自分に落とし込む時になにを注意するべきか。

 

それは「何に関する都合がいいか」を考えなければなりません。

 

楽だから?

あるべき姿に近いから?

人道的だから?

革命的だから?

 

自分がどの方向に進みたいのか。

周辺にどんなアプローチをしたいのか。

 

実は意思決定ってこんなに面倒くさいんですねー…

 

 

自分の軸を持っていないと、

いわゆる「どうしていいか分からない」

に陥ってしまうので、

 

注意が必要ですね。